2024/08/16 22:58
初めてブログを書くのにとても時間がかかってしまいましたが
今に至るまでの経緯を記そうと思います。
中学生日記みたいになったらすいません。
ベタですが私には中学生の頃から服が好きでファッションデザイナーになりたいという夢がありました。
様々な事情で服飾の専門には入れず私立のどうでも良い四大を卒業し
それでも服が好きで販売職に就きました。
一販売員から教育係を経て店長を経験して一年過ぎた頃、やはり服を作りたい、デザインしたいという
想いの方が強くなり服飾のキャリアスクールに一年通いました。
その時には27歳でデザイナー経験ゼロの私を雇ってくれる所なん
運良く拾ってくれる所があり小さいニットのマンションメーカーに就職しました。
それくらい狭き門だったのです。
知識も経験も無い、絵も上手く無い、縫製も出来ない、全日本不器用代表の私が就職出来たのは
今思えばコミュニケーション能力と作りたい服のセンスだけだったと思います。
そんな中1社目が倒産して次の会社に転職して何年か後にスキルア
また転職を繰り返し・・・合計8回転職し9社経験しました。
日本では辞め過ぎ、忍耐力がないなど決して褒められることの無い転職回数です。
転職の1番の理由は給与です。
アパレルのデザイナーは本当に給与水準が低く残業代やボーナスな
(今は少しマシになったかもしれませんが…)
それでもお世話になった会社を恨んではいません。
がむしゃらに働いて多くの商品を世に生み出し洋服のデザイナーとしての経験値を高められたのですから・・・
安くても高くても数をこなさないと良い服は作れません。
服を作るのにもお金がかかりますからそれを無料で学ばせてもらっ
2015年頃に"サスティナブル""SDGs"という言葉に出会いました。
当時のセミナーで教わったのは
私達が作っている洋服の7割は廃棄されているという衝撃の事実で
例えば、白と黒しか売れないとわかってるけど
その2色を売る為に黄色や赤など差し色を入れるという色展開をす
その為赤が大量に残ったり、読みが外れて黄色が足りなくて黒が残ったりなど。
コーディネートの為に本来作らなくても良いアイテムを作ったり・・
このアイテムは旬じゃ無いから売れないよなとわかっていても作る
B品(不良品)の基準も会社によって複雑に決められており
素人目線で見たら何が不良かわからないものもB品と判断されてしまい
プロパーでは売れないものとなります。
生産側に返品されたり、値下げで売っても売れなかったら
アウトレットへ行き、それでも残ったら、バッタ屋へ行き、それでも残ったら焼却です。
大手だと現場や営業からのヒアリングを受け、ディレクターやMDがシーズンテーマを決めて
それに基づいて各デザイナーが商品をそれ
なのでこれが無駄だと思ってもデザイナーの意思を反映することは出来ません。
また上司や役員の承認を得るために社内のプレゼンに時間をかけ過ぎて決定が遅くなり、
本来重要な筈のモノづくりに時間を割けなくなっている事が多いのも事実です。
色んな立場の人に忖度しながら出来上がった中途半端なデザイン、商品になってしまい
関わった人全員が他責志向になっていく職場も経験しました。
それが組織だと思っています。
(
そういう無駄なものを作る為に一生懸命はたらく事にモチベーショ
何のためにモノを作ってるのか…。
究極のサスティナブルとは服を作らない事、
私はゴミを産み出してるのかと半ば絶望的になっていた時期がありました。
その頃から独立して自分のブランドを立ち上げるとしたら
どんなモノを作りたいかを具体的に考えるようになりました。
誰にとってサスティナブル(持続可能)か、
地球なのか、自然なのか
工場なのか、農家なのか、生地屋さんなのか
我々のような作り手なのか、消費者なのか。
主語、目的語によってサスティナブルの意味合いは変わります。
そこでsubject(主語)とobject(目的語)
服を全く作らない事以上にエコな方法はまだ見つかってませんが
まずは周りの友達に喜んでもらえるようなモノを作りたくてこのブランドを立ち上げました。
素材へのこだわり、着心地が良い、シルエットが綺麗、の3つは当たり前とし
なるべくご自宅で洗える生地の使用を心がけています。
私が考える持続可能な商品なのでトレンドは入れ過ぎず
高単価過ぎず手の届く上代設定になるよう努力しています。
一人で進めている為至らぬ点も多いかと思いますが暖かい目で見て頂けると嬉しいです。
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。